先日、なんとなくジャケ買いした本。
買ってよかった、読んでよかった、と心底思わせる本でした。
電車の中で読みながら、泣きました。
間違いなく、私の中でのナンバー1です。
it's not about the bike
ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
これはランス・アームストロングというアメリカ人の自転車選手の話なのだけれど、
文字通り、自転車についての話ではない。
もっと複雑で、残酷で、感動的な人生の記録。
あらすじは、彼が25歳の時、順調に世界一の自転車選手の道を歩んでいた矢先、
生存率20%以下という睾丸癌を発病。
しかも同時に肺と脳にも転移していて、生存率3%という末期状態。
しかし、苦しい化学療法に耐え、闘病生活を乗り越え、
再び、自転車選手としてレースに参加し、
自転車レースの最高峰である、ツール・ド・フランスで優勝する。
人間の生きる力はほんとうにすばらしい、と思わせてくれる。
その力を生み出したのは、アーム・ストロングの魂の強さ。
何か一つのことに全力で向き合って、情熱を捧げて、
努力し、失敗し、学びながら生きていくことは、
なんて人間らしくて、輝かしいんだろう、と思う。
そして、彼を支える周りの人々。
もーこれが、泣かせる。
母親、奥さん、友人、医者、看護婦、コーチ、チームメイト・・・
死を目の前にした人を励まし、支える側の強さと優しさ。
アーム・ストロングが自分の主治医に、なぜ癌科医になったのか訊いた時、
彼が言った言葉。
「癌の重荷はあまりにも大きい。けれどほかにこれほど挑戦しがいのあるものがあるだろうか。
癌が希望を失わせるものであり、悲しむべきものであることは確かだ。
それでも、力及ばす治すことはできなくても、助けてあげることはできる。
人とつながっていられるんだ。どんな仕事よりも、癌科医には人間らしい瞬間がある。
慣れることは決してないだろうけど、でも、病気と闘う人たちを心から受け入れ、
人の強さを心からすばらしいと思えるようになるんだ。」
そしてアーム・ストロングが寛解の時期に作った標語。
Courage :勇気
Attitude :心構え
Never give up:あきらめない
Curability :治癒は可能
Enlightenment :知識を深める
Remembrance of my fellow patients:仲間の患者を忘れない
頭文字をつなげると、CANCER :癌 。
きっと人は、生きていること自体、尊い。
人間は、誰かに幸せにしてもらうために生きているんじゃなくて、
自分以外の誰かに、夢や希望を与えるために、生かされているんだと感じた。
久々に心が洗われた瞬間でした。
あさって、23歳になります。
すっかり忘れてた。笑
支えてくれている全ての人に感謝しています!
いつもありがとう☆
田舎の山奥でひとり誕生日を迎えるわたくしめに同情していただける、
優しい貴方様からのメール、首を長くしてお待ちしております♪笑